2023年6月中央競馬新馬戦評価
6/3(土)
東京5R:T1600m
【勝ち馬】シュトラウス
【全体時計】1:36.9
13.1-12.1-12.6-12.3-12.3-11.5-11.4-11.6
【短評】
シュトラウスは1週前追い切りで2勝クラス馬を煽るくらいの動きを見せており、現状の新馬レベルであれば及第点の内容。典型的なノーザン×早期デビューのモーリス産駒といった印象で、血統的にも今後は見た目以上にスピードが他馬に劣る可能性は考えるべき。また、馬の後ろで我慢出来なかったことは今後の競馬で影響する可能性大。
【次走以降注目馬】
ブシン→短距離ダート路線
ウメテマリ→ローカル短距離芝路線
阪神5R:T1600m
【勝ち馬】テラメリタ
【全体時計】1:36.5
13.1-11.4-12.5-12.7-12.5-11.4-11.3-11.6
【短評】
勝ち馬テラメリタはパドックこそ大人しかったものの、ゲートを入る段階からご機嫌ななめに。ブリックスアンドモルタルの産駒は気性が悪い馬が多いことは間違いではなさそうで、レースの内容的にもテラメリタは折り合いに課題を残す結果に。重賞では苦労しそうです。カントゥータは母系譲りの仕上がり早馬でした。
【次走以降注目馬】
デルマアートマン→ダートor時計を要す芝
6/4(日)
東京5R:T1600m
【勝ち馬】ボンドガール
【全体時計】1:34.6
12.7-12.0-12.4-12.1-12.1-11.2-11.0-11.1
【短評】
Tizway、Malibu Moonっぽく無いダイワメジャー× Blue Moonってのが良いですね。まだ緩いにも関わらず前駆の回転は素晴らしいものでした。順調であることが前提ですが、桜花賞というよりかはNHKマイルで楽しみです。チェルヴィニアはマイラーでは無いので致し方ないですが、逃げてボンドガールに捕まった点はハービンジャー×ハッピートレイルズ的な観点からは少々物足りなく映りました。
【次走以降注目馬】
グランジュール→時計要す芝
キャットファイト→道悪ダート
ガジュノリ→大箱以外の2ターン芝
コラソンビート→小回り平坦芝
東京6R:T1400m
【勝ち馬】バスターコール
【全体時計】1:22.3
12.5-10.8-11.5-11.5-11.5-12.0-12.5
【短評】
この時期の新馬戦としては珍しくハイペースでのラップでラスト2Fは全馬脚が上がった状態に。勝ち馬バスターコールの次走は函館2歳を予定しているそうですが、馬齢を重ねる毎に適性が変化しそうで、ゆくゆくは中距離路線へ進む可能性が高そうです。
【次走以降注目馬】
アルーリングタイム→マイル戦線
阪神5R:T1400m
【勝ち馬】アトロルーベンス
【全体時計】1:24.4
12.9-11.6-12.3-12.8-12.3-11.4-11.1
【短評】
この時期の新馬戦らしいラップ構成となりました。勝ち馬アトロルーベンスはゲートを出てすぐに外へ逃避し、外を回る形となりましたが、直線で馬群がごちゃついたことが功を奏した結果に。内容的には今後に向けて課題が残りました。チカッパは仕上がり早。ブライトアゲインは新馬戦らしからぬ競馬でしたが、ゲートの問題はついてまわりそうです。タイセイタリスマンは不利がなければ際どかったと思いますが、勝てていたかは疑問。
【次走以降注目馬】
ブライトアゲイン→現状芝でゆくゆくダート
チカッパ→小回り短距離路線
ディーノサンライズ→距離延長芝
6/10(土)
函館5R:T1000m
【勝ち馬】スカイキャンパス
【全体時計】57.5
12.2-11.1-11.5-11.1-11.6
【短評】
テンから最後までハナを譲らなかった勝ち馬が一歩上。全てが向いた印象で、函館2歳Sではどうでしょうか。追走できずに上がりだけ使ったユイノオトシアナ、ベレニーチェあたりは距離延長で。ヤプシはまだ緩さが際立ちましたが、典型的なマジェスティックウォリアー。距離はもっとあっても良さそうです。
【次走以降注目馬】
ヤプシ→中距離ダート延長癖砂被揉NG
東京5R:T1600m
【勝ち馬】ゴンバデカーブース
【全体時計】1:34.8
12.6-11.2-12.1-12.2-12.0-11.5-11.4-11.8
【短評】
淡々と逃げてラップを刻んだ勝ち馬ゴンバデカーブースはブリックスアンドモルタル産駒2頭目の勝ち鞍。今回も逃げてのもので、前に馬を置いての走りは全く別物である可能性が高い。昇級戦ではここが肝となりそうです。ララヴィエルジュは馬体こそ小さいが良い馬ですね。本質は平坦コースでしょう。エリカエスティームは折り合いの課題を露呈。
【次走以降注目馬】
ララヴィエルジュ→平坦芝
ミッキーアプローズ→中距離芝
ルッキズム→ダート路線
阪神5R:T1600m
【勝ち馬】ヒヒーン
【全体時計】1:36.6
12.7-11.6-12.7-12.9-12.7-11.5-11.2-11.3
【短評】
良馬場とはいえ金曜まで降った雨の影響により時計は全体的に遅め。勝ち馬ヒヒーンはジャスタウェイ×ワークフォース×アドマイヤベガの母系がブロードアピールですから、時計を要すタフな馬場で台頭するのは血の影響が強いかと。ナムラエイハブはスピード馬場では無いことが良かったですね。フェンダーはハミを取ってませんね。仕切り直しの一戦で一変する可能性は高いと思います。
【次走以降注目馬】
モアリジット→ダート路線
エスカルチャ→中距離芝
ファミリー→成長待ち。芝1200-1600
エートラックス→ダート路線
フェンダー→時計要す芝
6/11(日)
函館5R:T1200m
【勝ち馬】ロータスワンド
【全体時計】1:10.2
12.1-11.0-11.5-11.8-11.7-12.1
【短評】
勝ち馬ロータスワンドはビアンフェの半弟。基本的な適性はビアンフェと酷似しており、脚質も似るはず。まだ芯が入っていない内に勝てたことは良かったのではないでしょうか。エコロブレスは追ってから内にもたれる仕草あり。怖がりなのか走法的なものなのかは不明だが、このようなタイプは逃げて一変する可能性が高い。スピード上位なので次走は要注目。
【次走以降注目馬】
エコロブレス→同条件
東京5R:T1800m
【勝ち馬】ダノンエアズロック
【全体時計】1:48.1
12.9-11.4-12.0-12.2-12.4-12.0-11.6-11.6-12.0
【短評】
名牝モシーンを持つダノンエアズロックが勝利。D.レーン騎手は新馬戦で多くの馬を勝たせているが、前に馬を置かない状況下での勝利が殆どで、次走折り合いに苦労する可能性を示唆。あまり足が速いタイプではないため、本馬の次走は疑問符。サンライズジパング、マイネルガンナーは中距離馬。距離延長戦で。
【次走以降注目馬】
マイネルガンナー→中距離路線
阪神5R:T1200m
【勝ち馬】ミルテンベルク
【全体時計】1:10.4
12.4-11.1-11.6-11.8-11.5-12.0
【短評】
勝ち馬ミルテンベルクは番手から進めて鞭を使わず楽勝。強い勝ち方ではあったが相手関係は疑問。揉まれる競馬でストライドを伸ばせるかが次回以降のカギとなりそうです。ドナヴィーナスは鈍足だがスプリンター気質。洋芝が無難かと思われます。
【次走以降注目馬】
ドナヴィーナス→洋芝or時計を要す短距離戦線
6/17(土)
函館5R:T1200m
【勝ち馬】コルルディ
【全体時計】1:11.0
12.4-10.7-11.5-12.6-11.6-12.2
【短評】
勝ち馬コルルディはフジキセキ*Deputy Ministerのニックス配合で、In Reality*Holy Bullの牝馬らしくスピードが上位に出ており、当面は芝路線を中心に使われるのではないでしょうか。トップスピード比べでは苦しくなりそうです。中間ラップ12.6と緩んだことからインや前で競馬をした1.2.3.4着馬は恵まれての結果と捉えて良さそうですが、ウィスピースノーはゲートを待たされ出足が付かず、最後に豪脚を披露していることから次走は変わり身がありそうです。リエラはラヴオントップ比較だとこの馬を上にあげても良いかもしれません。
【次走以降注目馬】
ウィスピースノー→時計要す芝
リエラ→時計要す芝
函館6R:D1000m
【勝ち馬】ゼルトザーム
【全体時計】59.9
12.5-11.1-11.9-12.1-12.3
【短評】
勝ち馬ゼルトザームはスプリント気質ではなく、3角まで戸惑いながらではあったが脚力上位での勝利。2着ワイワイレジェンドは砂を被って戸惑い、さらに終始遊びながらのレース。それでいてこの結果なので現状この路線では上位かと思います。タケシは1200までの路線で、ハヤブサアポチャンは距離を伸ばしていずれ良い結果が伴いそうです。
【次走以降注目馬】
タケシ→レース慣れしつつスプリント路線で
ハヤブサアポチャン→距離延長ダート
東京5R:T1400m
【勝ち馬】ノヴァエクスプレス
【全体時計】1:22.8
12.4-11.5-12.3-12.4-11.4-11.3-11.5
【短評】
前に位置した馬が恵まれるかのような中間ラップとなっているが、その中で台頭したのは勝ち馬ノヴァエクスプレスのみ。いずれダート路線で堅実に活躍するタイプのように見えます。ミルタンドレスは4角入口で馬群が開けたところを内から伸びての2着。トニービンクロスらしく緩さがあったことが功を奏したのかもしれません。馬群が固まった状況だと能力を発揮できないタイプのようにも映りました。ヴァンヴィーヴ、ランデブーローズが外から突っ込んできていますが、追い出しが遅れたクラウンシエンタには要注目。パイロ産駒ではあるものの、この馬の場合は芝路線のほうが良さそうです。
【次走以降注目馬】
クラウンシエンタ→時計要す芝路線
アシセバイラ→ダート路線
プレイフォーエフ→短距離路線(緩さ取れてから)
グレンノアラシ→いずれどこかで好走するはず
東京6R:D1400m
【勝ち馬】アマンテビアンコ
【全体時計】1:25.5
12.8-11.1-12.2-12.4-12.4-12.2-12.4
【短評】
勝ち馬アマンテビアンコはウェイブウィンド一族らしい先行持続型の競馬で勝ち上がり。大崩れはしないタイプでしょうし、この条件もあっている印象は受けました。マイル路線辺りまでは許容範囲内かと思います。2着馬ハビレは4角で砂を被って嫌がる仕草を見せたが、砂を被らなくなってからはストライドを伸ばして走ることが出来た。次走はテンションが上がらないかが肝。5着デザートトレインは3角での不利が無ければ際どかった可能性あり。ピューロマジックは砂を被って不正襲歩ぎみになっていたことからまだ時間はかかりそう。アイヴィハウスも砂を被って頭を上げたが、この手のタイプは砂を被らない競馬で上昇する可能性大。次走以降メンバーと枠順次第では上昇も。
【次走以降注目馬】
デザートトレイン→同様の条件
アイヴィハウス→砂を被らない競馬
阪神5R:D1200m
【勝ち馬】サトノフェニックス
【全体時計】1:13.3
12.5-11.3-12.4-12.2-12.4-12.5
【短評】
勝ち馬サトノフェニックスは馬群での競馬を選択。行きたがって折り合いを欠いたものの、スピード上位で順当の勝ち上がり。いずれクラスの壁にぶつかりそうな気はします。5着馬エコロガイアは行き脚が付かず砂を被って双方が崩れてずるずる下がる形に。直線で外に出してからは脚を使っており走法も変化。砂を被らない競馬が現状は理想的と言えそうで、枠順などが噛み合えば現状能力上位と考えて良さそうです。
【次走以降注目馬】
エコロガイア→砂被りNGで現状枠順とメンバー次第。ダート短距離路線で。
6/18(日)
函館5R:T1200m
【勝ち馬】ベルパッション
【全体時計】1:10.6
12.4-11.2-11.5-12.2-11.7-11.6
【短評】
勝ち馬ベルパッションは前に馬を置く形となったが折り合いは新馬らしく優れているとは言えず。しかし、4角でコファーズが逃避したところを抜け出して脚を伸ばす良い内容。新馬戦とは思えない内容は今後の糧となりそうで、ここまでの函館新馬組では最も良いレース内容だったと言っても過言ではないかと思います。ドレットは1400くらいまでの芝で。アンバーニードルは今回でレース慣れが出来た印象はあり、同条件であれば現級上位かと思います。クリノリヴィングは追走足りず距離延長で、ピオニエーレはハミにモタレる形。少し時間はかかりそうですが、脚力自体はあると感じさせる内容でした。
【次走以降注目馬】
ドレット→短距離芝路線
アンバーニードル→次走同条件
クリノリヴィング→距離延長
ピオニエーレ→芝1600くらいまで。少し時間はかかりそう
東京5R:T1600m
【勝ち馬】ボルケーノ
【全体時計】1:34.5
12.8-11.3-12.0-12.1-12.0-11.2-11.5-11.6
【短評】
勝ち馬ボルケーノはスタートが絶好でハナを取る形に。そのままの位置取りで入線したが、馬群に包まれて良いタイプでは無いように感じ、東京向きでは無いように感じました。馬群に包まれてストライドを瞬時に伸ばせるタイプではないため、如何にスムーズな競馬をするかが今後カギとなりそうです。コスモブッドレアは脚の速さはこれが限界値でしょう。東京よりかは中山など時計勝負にならないコースのほうが良いタイプのように映りました。レガーロデルシエロは現状マイルまで許容範囲だが、馬齢を重ねてゆくゆく短距離路線へシフトしていくタイプ。末脚は母譲りでしょうね。マウリノは4角画面外から6着まで末脚を伸ばしているが、位置を取るような競馬でこの脚は使えない可能性が極めて高いかと思います。
【次走以降注目馬】
コスモブッドレア→中山など時計を要す舞台
レガーロデルシエロ→現状マイルまで許容範囲内。ゆくゆく短距離路線へ
阪神5R:T1600m
【勝ち馬】レディントン
【全体時計】1:35.1
12.8-11.1-11.9-11.9-12.1-11.6-11.7-12.0
【短評】
勝ち馬レディントンはスムーズに競馬が出来たことが功を奏した形。脚力的に見栄えするものであったが、母の血統がアフリート*Chief's Crown*BuckpasserでLa Troienneの牝系だからかなりのパワー型。兄弟馬は総じてダートを主戦場としていることや本馬は牡馬という点からもダート路線がベターと言えそうです。1番人気馬イーグルノワールは大型馬らしく動ききれず。逃げイコールの成績となっているブリックスアンドモルタル産駒の動向には引き続き注視したいところ。
【次走以降注目馬】
コートリーバウ→京都芝
ベルベストランナー→ダート路線
6/24(土)
函館5R:T1200m
【勝ち馬】タヤスロンドン
【全体時計】1:12.1
12.8-10.8-11.4-11.9-12.1-13.1
【短評】
少頭数でのレースとなり、勝ち馬タヤスロンドンのスピードが目立ったレースとなったが、ラスト1Fからソラを使ったように失速。最後まで併せた形が無難のようにも見えたが、気の良い馬でスピードは淡泊ということからも現状は課題を露呈したようにも映りました。2着馬ネガイヲカナエテはテンの脚こそ目立たなかったが、ラストは勝ち馬を交わすかの勢いで突っ込んできた。Dixieland Band持ちのバゴ牝馬なのでタフな芝が理想的でしょう。
【次走以降注目馬】
なし
東京5R:T1800m
【勝ち馬】ヴェロキラプトル
【全体時計】1:49.3
13.3-12.2-12.3-12.9-12.7-12.1-11.2-10.9-11.7
【短評】
1000m通過63.4とかなりのスローラップとなったレース。勝ち馬ヴェロキラプトルは単調なスピードの持ち主で、今回は逃げたことが功を奏した形。ゆくゆくはトップスピード比べで劣る可能性が高く、兄弟馬同様にダート路線で活路を見出すのではと考えます。話題馬ルージュスエルテは最後の直線こそ追い込んではいるが、脚力上位でも速い脚は使えない可能性は示唆しておきたいところ。前に馬を置いた形での競馬が今後出来るか否かが最大の課題となりそうです。
【次走以降注目馬】
ロジルーラー→中距離馬。背中緩く成長待ち
東京6R:T1400m
【勝ち馬】アスコリピチェーノ
【全体時計】1:22.8
12.6-11.8-12.0-11.9-11.3-11.6-11.6
【短評】
思った以上に前半の入りが遅くなったが、勝ち馬アスコリピチェーノは大外から脚を伸ばして勝利。2代母がリッスンで母父Danehill Dancerということから瞬発力自体はあっても時計勝負では分が悪い。次走以降能力が高い馬とのレースで課題が露呈しそうです。2着レッドセニョールはアメリカ質が濃い母系とリアルインパクトの理に適った配合。Saratoga Six内包の牡馬らしく最後切れ負けしたことからも、ゆくゆくはダート路線に移行する可能性は低くないかと。フォルクスリートはいずれ勝てる馬だと思いますが、昇級後の壁にぶつかりそうな感じはあります。4着ミニマルデザインは相当怖がりかもしれません。血統の筋が通っていたモンテマッジョーレは成長待ち。時計は要したほうが良いかもしれません。
【次走以降注目馬】
レッドセニョール→ダート路線
モンテマッジョーレ→成長待ち。時計要す芝で
阪神5R:T1200m
【勝ち馬】チークタイム
【全体時計】1:10.8
12.6-11.0-11.8-11.7-11.5-12.2
【短評】
勝ち馬チークタイムはキンシャサノキセキ産駒らしくない跳びの大きさで、繋ぎ自体も硬さは目立たず。ウスベニノキミ~ソリッドプラチナムの母系で5代母がBurghclereだから適距離はここでは無い可能性が高い。更なる距離延長でパフォーマンスを上げそうです。2着プエルタセクレタは堅さが目立つ1頭。ニューイヤーズデイの産駒の特徴は今後把握していく必要性が高いかと思います。最後の直線でピースラピッドが末脚を伸ばしたが、Forty Ninerとサンデーサイレンスのクロス馬らしく、走法的にも時計を要した馬場がベターかと。ここでも逃げられなかったブリックスアンドモルタル産駒が人気を裏切った形に。
【次走以降注目馬】
なし
6/25(日)
函館5R:T1200m
【勝ち馬】クールベイビー
【全体時計】1:11.5
12.7-11.4-12.0-12.0-11.6-11.8
【短評】
勝ち馬クールベイビーはクロコスミアと同牝系。母がミスプロのクロスで単調な脚を使うタイプのように見えるが、今回は相手関係に恵まれながらの勝利。距離はこのくらいで良いでしょうね。メイショウマサユメはマジェスティックウォリアー産駒で4代母がCourtly Deeですからダートが無難でしょう。
【次走以降注目馬】
メイショウマサユメ→ダート路線
東京5R:T1600m
【勝ち馬】トーセンクライネ
【全体時計】1:36.8
12.7-11.6-12.6-12.9-12.7-11.7-11.2-11.4
【短評】
マイル戦で1000m通過62.5とかなりのスローラップ。逃げ、番手馬がワンツーとなったレースだが、勝ち馬トーセンクライネは空いた内から伸びて勝利。兄弟馬4頭が新馬勝ちの血統から調教≠レースの典型例となっていた模様。Wild Risk*Princely Gift*ノーザンテーストの母系を持つサトノクラウン産駒はトーセンローリエ、ウヴァロヴァイトと同様で、如何に機敏さと重心の低さを伝えるかが現状のポイント。重心の低さで考えればダービー馬タスティエーラは2代母がVice Regent≒ノーザンテースト3*2の配合でしたね。2着馬タガノエクレールは半兄にタガノビューティーがいる血統。ダートも走れるとは思いますが、この馬の場合は時計を要す芝路線のほうが良い気はします。キャネルはパワー型。4着セイウンチドリはなかなか進まず直線では内にモタレる競馬ではあったものの、気が入れば良い意味で今回とは違う競馬が見れそうです。トラジェクトワールはもう少し時間がかかりそう。セブンマイスターは洋芝巧者感満載。時計を要すなら京都でも良いかもしれません。エコロライジンは向正面で大幅なロスがあったが、適性的に東京タイプではないかと。芝ダートに関してはどっちつかずでしょうか。ダイクロアイトは随所に若さを見せるレースぶり。気性面が最大の課題と言えそうです。
【次走以降注目馬】
セイウンチドリ→同路線
セブンマイスター→洋芝or京都内回り芝
阪神5R:T1800m
【勝ち馬】ギャンブルルーム
【全体時計】1:48.8
12.7-11.5-11.9-13.1-12.8-12.6-11.6-11.0-11.6
【短評】
早々に隊列が決まり、前半1000m通過62.0とスローラップ。上がり勝負になったレースとなったが、勝ち馬ギャンブルルームは後方から内をすくっての勝利。5代母がパロクサイドでヴァーミリアン*ジャッジアンジェルーチ*ノーザンテーストの母系だから本質的には切れる脚を使うタイプではない。他の馬の脚が遅かったことなども相まって速い脚を使ったように見せた可能性は考えるべき。ショウナンハウルは時計を要すところがベターだが、コーナリングや追ってからの走法の変化を見る限りはもう少し時間がかかりそう。4着馬ダノンスウィッチはダート路線がベターも、今後は良くも悪くもGalileoの要素が大きく影響しそうです。クイックバイオは2代母がレーゲンボーゲン。大雨が降って喜ぶタイプでしょう。
【次走以降注目馬】
クイックバイオ→芝不良馬場