20230703 新馬戦
7/2(日)
函館5R:T1800m
【勝ち馬】ワンブランチ
【全体時計】1:53.4
(13.1-12.3-13.0-13.5-13.5-12.7-11.9-11.6-11.8)
【短評】
勝ち馬ワンブランチは4角で外に振られるロスがありながらも最後は内をすくった2着馬を差し切って勝利。時計面から特筆すべきものは無く、血統面から小頭数が功を奏した感も否めなかった。次走以降は状況次第でしょうか。ライフセービングは距離延長向きでしょうか。カンジは先行力があるダート馬でしょう。
【次走以降注目馬】
カンジ→ダート路線
中京5R:T1600m
【勝ち馬】ルージュスタニング
【全体時計】1:36.7
(12.4-11.6-12.7-12.7-12.6-11.7-11.6-11.4)
【短評】
中間が緩んだレースとはなったが、勝ち馬ルージュスタニングは外追走で加速ラップを刻んでの勝利。牝馬ということから極度の筋肉の硬さはなさそうで、歩容はInto Mischiefらしく硬さは感じるもののストライドは明らかに伸びていた。近親にアロゲートがいる血統で、日本では活躍馬が揃っていないStorm Catのクロス持ちとはなっているが、この馬の場合はHalo≒Red Godのニアリークロス5*6・6を内包。さらに2代母父Distorted Humorを母系に内包した賞金上位順の牡馬はモーニン、ラーゴム、ピンシャン、牝馬はラッキーライラック、スマイルカナと牡馬ならダート路線、牝馬なら芝路線の傾向がはっきりしており、この馬のストライドの広さはここの血脈に依存している可能性は否めない。良質な芝の馬と言った印象で、馬齢を重ねても芝を主戦場に活躍する可能性は十分にあると見て良さそうです。瞬発力勝負にならないコースが理想だが、3歳クラシックで見れば桜花賞というよりかはNHKマイルで楽しみな1頭になりそうです。ファルコンSなんかは良さそうですね。セキトバイーストは切れる馬ではないですから先行した競馬がベターでしょう。
【次走以降注目馬】
なし
福島5R:T1800m
【勝ち馬】トレミニョン
【全体時計】1:51.6
(12.8-11.7-13.3-13.2-12.7-12.3-12.1-11.7-11.8)
【短評】
前半1000m通過63.7とスローペースで進んだレース。結果的に4角4番手以内に位置した馬のみで決まったレースとなったが、勝ったトレミニョンは内をすくっての結果。時計的に特筆すべきものはないが、牝馬とは言えリアルインパクト*Anabaa Blue*Monsun*Gay Fandango*Orsiniだから本質的に速い脚を使えるタイプではなく、持続質の馬場で先行して押し切りたいタイプ。まだまだ緩さは感じさせたので、このまま成長してくれれば息の長い活躍を見込めそうです。成長曲線は比較的遅めでしょう。2着ティンクはダイワメジャー*Lemon Drop Kid*Danzig*AlydarのCourtly Dee牝系出身馬。この馬も決め手勝負では脆く時計勝負にならない舞台が理想的。ゆくゆくはダートを走っているかもしれません。最も見栄えする馬体を披露していた3着ホーエリートは外を周った分だけの差。決め手勝負にならない1周競馬が理想的でしょう。ガーデンプランナーは体力面で3-4角から置かれて直線ではキックバックを受けたところでヨレましたが、フォルム自体は良い馬でした。マイルまでのほうがよさそうな気はします。1番人気レイデラルースはパドックの集会を重ねる毎にテンションが上がり、その直後2人引きに変更されましたがホライゾネット着用も頷ける周回。返し馬もしていなかった気がします。かなり難しそうな馬ですね。特筆すべきものは読み取れませんでした。
【次走以降注目馬】
ホーエリート→1周競馬
ガーデンプランナー→マイル近辺
福島6R:T1200m
【勝ち馬】ビッグドリーム
【全体時計】1:10.2
(12.5-11.2-11.6-11.6-11.4-11.9)
【短評】
勝ち馬ビッグドリームは強い内容での競馬で2着馬に6馬身の差をつけて楽勝。しかし2着馬が1:11.2の時計は相手関係が楽だったと言わざるを得ず。走法的に坂があると甘くなるようなタイプのようにも見えたので、現状は平坦コースのほうが良いでしょう。この辺は調教を重ねて変化していくことが多いですから、長い目で見て鵜呑みにしないほうが良いでしょう。あくまで現状の話です。
【次走以降注目馬】
アイファーバトル→同路線
20230701 新馬戦
7/1(土)
函館5R:T1200m
【勝ち馬】ルージュレベッカ
【全体時計】1.12.2
(12.7-11.5-12.0-12.2-11.4-12.4)
【短評】
勝ち馬ルージュレベッカは出負けしたものの二の足で勝ってハナを取り切りそのまま押し切った。ラップ構成的に特筆するべきものは無く、次走以降に関してはノーマーク。2着サクセスカノンは行きたがる素振りを随所に見せ、ラスト1Fでは減速ラップになるところを差し込んでくる濃い内容のレース。ハービンジャーというよりかはコードネームっぽい馬でした。折り合いの課題はありそうですが、距離はもう少し伸びて良いでしょう。
【次走以降注目馬】
サクセスカノン→距離延長ワンターン
ドナノーブル→ダート路線
函館6R:D1000m
【勝ち馬】ナスティウェザー
【全体時計】0:59.4
(13.1-11.6-12.2-11.6-10.9)
【短評】
勝ち馬ナスティウェザーは2代母がチャリティークエストで新馬戦に強い一族。ゲートで他馬が遅れたために押し出されてハナへ。随所にフワつく面を見せていたが、ラスト2F11.6-10.9は函館D1000mとしては破格のラップ。重馬場での時計補正があったとはいえ、調教内容なども加味すれば脚力的に現世代トップクラスと言って良いでしょう。相当良い馬だと感じました。
【次走以降注目馬】
バルミーウェザー→距離延長
ワイノナオミ→距離延長
中京5R:T1200m
【勝ち馬】クリノハレルヤ
【全体時計】1:10.5
(12.5-11.6-11.9-11.6-11.3-11.6)
【短評】
3代母がシーリングだから近親にクイーンズリングやアクアミラビリス、シャザーンがいる血統。ドレフォン産駒でサクラバクシンオー経由のPrincely Giftクロス馬は6頭中4頭が勝ち上がっており、本馬で7頭中5頭の勝ち上がり。ニックス配合と言って良いでしょう。追ってから走法が変わった点は現状の成長段階では仕方なし。ゲート劣勢もドレフォン産駒らしいものでした。それでいながらノーステッキでの勝利はさすが。今後は馬体や気性の成長次第でしょう。2着アスクワンタイムは兄弟馬そっくり。3着プロミシングスターは芝路線のほうが良いかもしれません。シェイク・ハムダン殿下所有のエクストラバックは時計を要す芝路線で。
【次走以降注目馬】
アスクワンタイム→短距離芝路線
エクストラバック→時計要す良馬場で
中京6R:D1400m
【勝ち馬】ラムジェット
【全体時計】1:25.4
(12.8-11.1-11.3-12.3-12.5-12.5-12.9)
【短評】
新馬戦らしくは無いものの、このコースらしく前半はハイペースで進んだレース。勝ち馬ラムジェット、2着馬ノイヤーヘルトは後方からの競馬で好走。ラムジェットはレース内容と挙動、血統から揉まれNGかと思います。2着馬ノイヤーヘルトは中京ダートコースのお手本的進路を通っての結果でしたが、5代母がSoaringでニューイヤーズデイ*Mineshaft*Gone Westですから奥は深い血統かと思います。先々は楽しみですね。今回先行した馬の次走や4角での不利が結果に直結したエルフストラックは未勝利戦レベルであればサルベージ可能かと思います。
【次走以降注目馬】
上の通り(特筆無し)
福島5R:T1200m
【勝ち馬】シリウスコルト
【全体時計】1:11.3
(12.6-11.3-11.7-11.9-11.8-12.0)
【短評】
勝ち馬シリウスコルトは出負け気味だったものの、上がりの競馬で逃げ馬を差し切り勝利。ミスプロ多重クロスでMixed Marriage牝系出身。代々緊張と緩和を重ねた母系で配合面では理屈が通る。この母系からはコンスタントに良い馬が出るかもしれませんし、本馬はスプリント系統の走る馬で間違いなさそうです。2着馬ネムレスクイーンは時計に限界があるタイプかもしれません。時計を要す舞台が良いはずです。3着カレンナオトメは4角で他馬に外へ振られるロスがありながらの競馬で3着は強い内容。適性がスプリントでは無い気しかしない血統で、追走面からも距離延長戦で良さを見せそうな内容。ここは注目しても良さそうですね。スグラフィートはダート馬。サニイアールは気性面が典型的なイスラボニータ。次走はレースに集中してくれそうです。タリスマンはダートで。
【次走以降注目馬】
カレンナオトメ→距離延長
スグラフィート→ダート路線
サニイアール→同条件次走
タリスマン→ダート路線
福島6R:D1150m
【勝ち馬】ピンクヴェノム
【全体時計】1:08.2
(9.6-10.8-11.3-12.0-12.2-12.3)
【短評】
勝ち馬ピンクヴェノムがハナを押し切っての勝利。典型的なパイロ牝馬と言った印象で、やはりダーレー生産、坂東牧場生産のパイロ牝馬は信用出来そうだなと思いました。オセアエクスプレスはアジアエクスプレス*フレンチデピュティの典型例。短距離ダートが基本線でしょう。エスカルはパッと見短距離向きでは無いように感じましたが、今後の動向には注視が必要。距離を伸ばして良さが出る可能性は十分にあるはずです。サンカルミアはマイル近辺の湿ったダートなんかは絶好かもしれません。
【次走以降注目馬】
オセアエクスプレス→同条件、使いつつ追走upで
エスカル→距離延長かも
サンカルミア→マイル近辺の湿ったダート
20230701 新馬戦
7/1(土)
函館5R:T1200m
【勝ち馬】ルージュレベッカ
【全体時計】1.12.2
(12.7-11.5-12.0-12.2-11.4-12.4)
【短評】
勝ち馬ルージュレベッカは出負けしたものの二の足で勝ってハナを取り切りそのまま押し切った。ラップ構成的に特筆するべきものは無く、次走以降に関してはノーマーク。2着サクセスカノンは行きたがる素振りを随所に見せ、ラスト1Fでは減速ラップになるところを差し込んでくる濃い内容のレース。ハービンジャーというよりかはコードネームっぽい馬でした。折り合いの課題はありそうですが、距離はもう少し伸びて良いでしょう。
【次走以降注目馬】
サクセスカノン→距離延長ワンターン
ドナノーブル→ダート路線
函館6R:D1000m
【勝ち馬】ナスティウェザー
【全体時計】0:59.4
(13.1-11.6-12.2-11.6-10.9)
【短評】
勝ち馬ナスティウェザーは2代母がチャリティークエストで新馬戦に強い一族。ゲートで他馬が遅れたために押し出されてハナへ。随所にフワつく面を見せていたが、ラスト2F11.6-10.9は函館D1000mとしては破格のラップ。重馬場での時計補正があったとはいえ、調教内容なども加味すれば脚力的に現世代トップクラスと言って良いでしょう。相当良い馬だと感じました。
【次走以降注目馬】
バルミーウェザー→距離延長
ワイノナオミ→距離延長
中京5R:T1200m
【勝ち馬】クリノハレルヤ
【全体時計】1:10.5
(12.5-11.6-11.9-11.6-11.3-11.6)
【短評】
3代母がシーリングだから近親にクイーンズリングやアクアミラビリス、シャザーンがいる血統。ドレフォン産駒でサクラバクシンオー経由のPrincely Giftクロス馬は6頭中4頭が勝ち上がっており、本馬で7頭中5頭の勝ち上がり。ニックス配合と言って良いでしょう。追ってから走法が変わった点は現状の成長段階では仕方なし。ゲート劣勢もドレフォン産駒らしいものでした。それでいながらノーステッキでの勝利はさすが。今後は馬体や気性の成長次第でしょう。2着アスクワンタイムは兄弟馬そっくり。3着プロミシングスターは芝路線のほうが良いかもしれません。シェイク・ハムダン殿下所有のエクストラバックは時計を要す芝路線で。
【次走以降注目馬】
アスクワンタイム→短距離芝路線
エクストラバック→時計要す良馬場で
中京6R:D1400m
【勝ち馬】ラムジェット
【全体時計】1:25.4
(12.8-11.1-11.3-12.3-12.5-12.5-12.9)
【短評】
新馬戦らしくは無いものの、このコースらしく前半はハイペースで進んだレース。勝ち馬ラムジェット、2着馬ノイヤーヘルトは後方からの競馬で好走。ラムジェットはレース内容と挙動、血統から揉まれNGかと思います。2着馬ノイヤーヘルトは中京ダートコースのお手本的進路を通っての結果でしたが、5代母がSoaringでニューイヤーズデイ*Mineshaft*Gone Westですから奥は深い血統かと思います。先々は楽しみですね。今回先行した馬の次走や4角での不利が結果に直結したエルフストラックは未勝利戦レベルであればサルベージ可能かと思います。
【次走以降注目馬】
上の通り(特筆無し)
福島5R:T1200m
【勝ち馬】シリウスコルト
【全体時計】1:11.3
(12.6-11.3-11.7-11.9-11.8-12.0)
【短評】
勝ち馬シリウスコルトは出負け気味だったものの、上がりの競馬で逃げ馬を差し切り勝利。ミスプロ多重クロスでMixed Marriage牝系出身。代々緊張と緩和を重ねた母系で配合面では理屈が通る。この母系からはコンスタントに良い馬が出るかもしれませんし、本馬はスプリント系統の走る馬で間違いなさそうです。2着馬ネムレスクイーンは時計に限界があるタイプかもしれません。時計を要す舞台が良いはずです。3着カレンナオトメは4角で他馬に外へ振られるロスがありながらの競馬で3着は強い内容。適性がスプリントでは無い気しかしない血統で、追走面からも距離延長戦で良さを見せそうな内容。ここは注目しても良さそうですね。スグラフィートはダート馬。サニイアールは気性面が典型的なイスラボニータ。次走はレースに集中してくれそうです。タリスマンはダートで。
【次走以降注目馬】
カレンナオトメ→距離延長
スグラフィート→ダート路線
サニイアール→同条件次走
タリスマン→ダート路線
福島6R:D1150m
【勝ち馬】ピンクヴェノム
【全体時計】1:08.2
(9.6-10.8-11.3-12.0-12.2-12.3)
【短評】
勝ち馬ピンクヴェノムがハナを押し切っての勝利。典型的なパイロ牝馬と言った印象で、やはりダーレー生産、坂東牧場生産のパイロ牝馬は信用出来そうだなと思いました。オセアエクスプレスはアジアエクスプレス*フレンチデピュティの典型例。短距離ダートが基本線でしょう。エスカルはパッと見短距離向きでは無いように感じましたが、今後の動向には注視が必要。距離を伸ばして良さが出る可能性は十分にあるはずです。サンカルミアはマイル近辺の湿ったダートなんかは絶好かもしれません。
【次走以降注目馬】
オセアエクスプレス→同条件、使いつつ追走upで
エスカル→距離延長かも
サンカルミア→マイル近辺の湿ったダート
オールザベスト号 種牡馬としての可能性と配合考察
https://drive.google.com/file/d/1-PpD4Y_1gYXQ0yRIB8J9JswocAVYZ4lw/view?usp=sharing
先日シンジケート入会者様へ共有させていただいたものを一般公開致します。
お問い合わせは事務局までよろしくお願い致します。
2023年6月中央競馬新馬戦評価
6/3(土)
東京5R:T1600m
【勝ち馬】シュトラウス
【全体時計】1:36.9
13.1-12.1-12.6-12.3-12.3-11.5-11.4-11.6
【短評】
シュトラウスは1週前追い切りで2勝クラス馬を煽るくらいの動きを見せており、現状の新馬レベルであれば及第点の内容。典型的なノーザン×早期デビューのモーリス産駒といった印象で、血統的にも今後は見た目以上にスピードが他馬に劣る可能性は考えるべき。また、馬の後ろで我慢出来なかったことは今後の競馬で影響する可能性大。
【次走以降注目馬】
ブシン→短距離ダート路線
ウメテマリ→ローカル短距離芝路線
阪神5R:T1600m
【勝ち馬】テラメリタ
【全体時計】1:36.5
13.1-11.4-12.5-12.7-12.5-11.4-11.3-11.6
【短評】
勝ち馬テラメリタはパドックこそ大人しかったものの、ゲートを入る段階からご機嫌ななめに。ブリックスアンドモルタルの産駒は気性が悪い馬が多いことは間違いではなさそうで、レースの内容的にもテラメリタは折り合いに課題を残す結果に。重賞では苦労しそうです。カントゥータは母系譲りの仕上がり早馬でした。
【次走以降注目馬】
デルマアートマン→ダートor時計を要す芝
6/4(日)
東京5R:T1600m
【勝ち馬】ボンドガール
【全体時計】1:34.6
12.7-12.0-12.4-12.1-12.1-11.2-11.0-11.1
【短評】
Tizway、Malibu Moonっぽく無いダイワメジャー× Blue Moonってのが良いですね。まだ緩いにも関わらず前駆の回転は素晴らしいものでした。順調であることが前提ですが、桜花賞というよりかはNHKマイルで楽しみです。チェルヴィニアはマイラーでは無いので致し方ないですが、逃げてボンドガールに捕まった点はハービンジャー×ハッピートレイルズ的な観点からは少々物足りなく映りました。
【次走以降注目馬】
グランジュール→時計要す芝
キャットファイト→道悪ダート
ガジュノリ→大箱以外の2ターン芝
コラソンビート→小回り平坦芝
東京6R:T1400m
【勝ち馬】バスターコール
【全体時計】1:22.3
12.5-10.8-11.5-11.5-11.5-12.0-12.5
【短評】
この時期の新馬戦としては珍しくハイペースでのラップでラスト2Fは全馬脚が上がった状態に。勝ち馬バスターコールの次走は函館2歳を予定しているそうですが、馬齢を重ねる毎に適性が変化しそうで、ゆくゆくは中距離路線へ進む可能性が高そうです。
【次走以降注目馬】
アルーリングタイム→マイル戦線
阪神5R:T1400m
【勝ち馬】アトロルーベンス
【全体時計】1:24.4
12.9-11.6-12.3-12.8-12.3-11.4-11.1
【短評】
この時期の新馬戦らしいラップ構成となりました。勝ち馬アトロルーベンスはゲートを出てすぐに外へ逃避し、外を回る形となりましたが、直線で馬群がごちゃついたことが功を奏した結果に。内容的には今後に向けて課題が残りました。チカッパは仕上がり早。ブライトアゲインは新馬戦らしからぬ競馬でしたが、ゲートの問題はついてまわりそうです。タイセイタリスマンは不利がなければ際どかったと思いますが、勝てていたかは疑問。
【次走以降注目馬】
ブライトアゲイン→現状芝でゆくゆくダート
チカッパ→小回り短距離路線
ディーノサンライズ→距離延長芝
6/10(土)
函館5R:T1000m
【勝ち馬】スカイキャンパス
【全体時計】57.5
12.2-11.1-11.5-11.1-11.6
【短評】
テンから最後までハナを譲らなかった勝ち馬が一歩上。全てが向いた印象で、函館2歳Sではどうでしょうか。追走できずに上がりだけ使ったユイノオトシアナ、ベレニーチェあたりは距離延長で。ヤプシはまだ緩さが際立ちましたが、典型的なマジェスティックウォリアー。距離はもっとあっても良さそうです。
【次走以降注目馬】
ヤプシ→中距離ダート延長癖砂被揉NG
東京5R:T1600m
【勝ち馬】ゴンバデカーブース
【全体時計】1:34.8
12.6-11.2-12.1-12.2-12.0-11.5-11.4-11.8
【短評】
淡々と逃げてラップを刻んだ勝ち馬ゴンバデカーブースはブリックスアンドモルタル産駒2頭目の勝ち鞍。今回も逃げてのもので、前に馬を置いての走りは全く別物である可能性が高い。昇級戦ではここが肝となりそうです。ララヴィエルジュは馬体こそ小さいが良い馬ですね。本質は平坦コースでしょう。エリカエスティームは折り合いの課題を露呈。
【次走以降注目馬】
ララヴィエルジュ→平坦芝
ミッキーアプローズ→中距離芝
ルッキズム→ダート路線
阪神5R:T1600m
【勝ち馬】ヒヒーン
【全体時計】1:36.6
12.7-11.6-12.7-12.9-12.7-11.5-11.2-11.3
【短評】
良馬場とはいえ金曜まで降った雨の影響により時計は全体的に遅め。勝ち馬ヒヒーンはジャスタウェイ×ワークフォース×アドマイヤベガの母系がブロードアピールですから、時計を要すタフな馬場で台頭するのは血の影響が強いかと。ナムラエイハブはスピード馬場では無いことが良かったですね。フェンダーはハミを取ってませんね。仕切り直しの一戦で一変する可能性は高いと思います。
【次走以降注目馬】
モアリジット→ダート路線
エスカルチャ→中距離芝
ファミリー→成長待ち。芝1200-1600
エートラックス→ダート路線
フェンダー→時計要す芝
6/11(日)
函館5R:T1200m
【勝ち馬】ロータスワンド
【全体時計】1:10.2
12.1-11.0-11.5-11.8-11.7-12.1
【短評】
勝ち馬ロータスワンドはビアンフェの半弟。基本的な適性はビアンフェと酷似しており、脚質も似るはず。まだ芯が入っていない内に勝てたことは良かったのではないでしょうか。エコロブレスは追ってから内にもたれる仕草あり。怖がりなのか走法的なものなのかは不明だが、このようなタイプは逃げて一変する可能性が高い。スピード上位なので次走は要注目。
【次走以降注目馬】
エコロブレス→同条件
東京5R:T1800m
【勝ち馬】ダノンエアズロック
【全体時計】1:48.1
12.9-11.4-12.0-12.2-12.4-12.0-11.6-11.6-12.0
【短評】
名牝モシーンを持つダノンエアズロックが勝利。D.レーン騎手は新馬戦で多くの馬を勝たせているが、前に馬を置かない状況下での勝利が殆どで、次走折り合いに苦労する可能性を示唆。あまり足が速いタイプではないため、本馬の次走は疑問符。サンライズジパング、マイネルガンナーは中距離馬。距離延長戦で。
【次走以降注目馬】
マイネルガンナー→中距離路線
阪神5R:T1200m
【勝ち馬】ミルテンベルク
【全体時計】1:10.4
12.4-11.1-11.6-11.8-11.5-12.0
【短評】
勝ち馬ミルテンベルクは番手から進めて鞭を使わず楽勝。強い勝ち方ではあったが相手関係は疑問。揉まれる競馬でストライドを伸ばせるかが次回以降のカギとなりそうです。ドナヴィーナスは鈍足だがスプリンター気質。洋芝が無難かと思われます。
【次走以降注目馬】
ドナヴィーナス→洋芝or時計を要す短距離戦線
6/17(土)
函館5R:T1200m
【勝ち馬】コルルディ
【全体時計】1:11.0
12.4-10.7-11.5-12.6-11.6-12.2
【短評】
勝ち馬コルルディはフジキセキ*Deputy Ministerのニックス配合で、In Reality*Holy Bullの牝馬らしくスピードが上位に出ており、当面は芝路線を中心に使われるのではないでしょうか。トップスピード比べでは苦しくなりそうです。中間ラップ12.6と緩んだことからインや前で競馬をした1.2.3.4着馬は恵まれての結果と捉えて良さそうですが、ウィスピースノーはゲートを待たされ出足が付かず、最後に豪脚を披露していることから次走は変わり身がありそうです。リエラはラヴオントップ比較だとこの馬を上にあげても良いかもしれません。
【次走以降注目馬】
ウィスピースノー→時計要す芝
リエラ→時計要す芝
函館6R:D1000m
【勝ち馬】ゼルトザーム
【全体時計】59.9
12.5-11.1-11.9-12.1-12.3
【短評】
勝ち馬ゼルトザームはスプリント気質ではなく、3角まで戸惑いながらではあったが脚力上位での勝利。2着ワイワイレジェンドは砂を被って戸惑い、さらに終始遊びながらのレース。それでいてこの結果なので現状この路線では上位かと思います。タケシは1200までの路線で、ハヤブサアポチャンは距離を伸ばしていずれ良い結果が伴いそうです。
【次走以降注目馬】
タケシ→レース慣れしつつスプリント路線で
ハヤブサアポチャン→距離延長ダート
東京5R:T1400m
【勝ち馬】ノヴァエクスプレス
【全体時計】1:22.8
12.4-11.5-12.3-12.4-11.4-11.3-11.5
【短評】
前に位置した馬が恵まれるかのような中間ラップとなっているが、その中で台頭したのは勝ち馬ノヴァエクスプレスのみ。いずれダート路線で堅実に活躍するタイプのように見えます。ミルタンドレスは4角入口で馬群が開けたところを内から伸びての2着。トニービンクロスらしく緩さがあったことが功を奏したのかもしれません。馬群が固まった状況だと能力を発揮できないタイプのようにも映りました。ヴァンヴィーヴ、ランデブーローズが外から突っ込んできていますが、追い出しが遅れたクラウンシエンタには要注目。パイロ産駒ではあるものの、この馬の場合は芝路線のほうが良さそうです。
【次走以降注目馬】
クラウンシエンタ→時計要す芝路線
アシセバイラ→ダート路線
プレイフォーエフ→短距離路線(緩さ取れてから)
グレンノアラシ→いずれどこかで好走するはず
東京6R:D1400m
【勝ち馬】アマンテビアンコ
【全体時計】1:25.5
12.8-11.1-12.2-12.4-12.4-12.2-12.4
【短評】
勝ち馬アマンテビアンコはウェイブウィンド一族らしい先行持続型の競馬で勝ち上がり。大崩れはしないタイプでしょうし、この条件もあっている印象は受けました。マイル路線辺りまでは許容範囲内かと思います。2着馬ハビレは4角で砂を被って嫌がる仕草を見せたが、砂を被らなくなってからはストライドを伸ばして走ることが出来た。次走はテンションが上がらないかが肝。5着デザートトレインは3角での不利が無ければ際どかった可能性あり。ピューロマジックは砂を被って不正襲歩ぎみになっていたことからまだ時間はかかりそう。アイヴィハウスも砂を被って頭を上げたが、この手のタイプは砂を被らない競馬で上昇する可能性大。次走以降メンバーと枠順次第では上昇も。
【次走以降注目馬】
デザートトレイン→同様の条件
アイヴィハウス→砂を被らない競馬
阪神5R:D1200m
【勝ち馬】サトノフェニックス
【全体時計】1:13.3
12.5-11.3-12.4-12.2-12.4-12.5
【短評】
勝ち馬サトノフェニックスは馬群での競馬を選択。行きたがって折り合いを欠いたものの、スピード上位で順当の勝ち上がり。いずれクラスの壁にぶつかりそうな気はします。5着馬エコロガイアは行き脚が付かず砂を被って双方が崩れてずるずる下がる形に。直線で外に出してからは脚を使っており走法も変化。砂を被らない競馬が現状は理想的と言えそうで、枠順などが噛み合えば現状能力上位と考えて良さそうです。
【次走以降注目馬】
エコロガイア→砂被りNGで現状枠順とメンバー次第。ダート短距離路線で。
6/18(日)
函館5R:T1200m
【勝ち馬】ベルパッション
【全体時計】1:10.6
12.4-11.2-11.5-12.2-11.7-11.6
【短評】
勝ち馬ベルパッションは前に馬を置く形となったが折り合いは新馬らしく優れているとは言えず。しかし、4角でコファーズが逃避したところを抜け出して脚を伸ばす良い内容。新馬戦とは思えない内容は今後の糧となりそうで、ここまでの函館新馬組では最も良いレース内容だったと言っても過言ではないかと思います。ドレットは1400くらいまでの芝で。アンバーニードルは今回でレース慣れが出来た印象はあり、同条件であれば現級上位かと思います。クリノリヴィングは追走足りず距離延長で、ピオニエーレはハミにモタレる形。少し時間はかかりそうですが、脚力自体はあると感じさせる内容でした。
【次走以降注目馬】
ドレット→短距離芝路線
アンバーニードル→次走同条件
クリノリヴィング→距離延長
ピオニエーレ→芝1600くらいまで。少し時間はかかりそう
東京5R:T1600m
【勝ち馬】ボルケーノ
【全体時計】1:34.5
12.8-11.3-12.0-12.1-12.0-11.2-11.5-11.6
【短評】
勝ち馬ボルケーノはスタートが絶好でハナを取る形に。そのままの位置取りで入線したが、馬群に包まれて良いタイプでは無いように感じ、東京向きでは無いように感じました。馬群に包まれてストライドを瞬時に伸ばせるタイプではないため、如何にスムーズな競馬をするかが今後カギとなりそうです。コスモブッドレアは脚の速さはこれが限界値でしょう。東京よりかは中山など時計勝負にならないコースのほうが良いタイプのように映りました。レガーロデルシエロは現状マイルまで許容範囲だが、馬齢を重ねてゆくゆく短距離路線へシフトしていくタイプ。末脚は母譲りでしょうね。マウリノは4角画面外から6着まで末脚を伸ばしているが、位置を取るような競馬でこの脚は使えない可能性が極めて高いかと思います。
【次走以降注目馬】
コスモブッドレア→中山など時計を要す舞台
レガーロデルシエロ→現状マイルまで許容範囲内。ゆくゆく短距離路線へ
阪神5R:T1600m
【勝ち馬】レディントン
【全体時計】1:35.1
12.8-11.1-11.9-11.9-12.1-11.6-11.7-12.0
【短評】
勝ち馬レディントンはスムーズに競馬が出来たことが功を奏した形。脚力的に見栄えするものであったが、母の血統がアフリート*Chief's Crown*BuckpasserでLa Troienneの牝系だからかなりのパワー型。兄弟馬は総じてダートを主戦場としていることや本馬は牡馬という点からもダート路線がベターと言えそうです。1番人気馬イーグルノワールは大型馬らしく動ききれず。逃げイコールの成績となっているブリックスアンドモルタル産駒の動向には引き続き注視したいところ。
【次走以降注目馬】
コートリーバウ→京都芝
ベルベストランナー→ダート路線
6/24(土)
函館5R:T1200m
【勝ち馬】タヤスロンドン
【全体時計】1:12.1
12.8-10.8-11.4-11.9-12.1-13.1
【短評】
少頭数でのレースとなり、勝ち馬タヤスロンドンのスピードが目立ったレースとなったが、ラスト1Fからソラを使ったように失速。最後まで併せた形が無難のようにも見えたが、気の良い馬でスピードは淡泊ということからも現状は課題を露呈したようにも映りました。2着馬ネガイヲカナエテはテンの脚こそ目立たなかったが、ラストは勝ち馬を交わすかの勢いで突っ込んできた。Dixieland Band持ちのバゴ牝馬なのでタフな芝が理想的でしょう。
【次走以降注目馬】
なし
東京5R:T1800m
【勝ち馬】ヴェロキラプトル
【全体時計】1:49.3
13.3-12.2-12.3-12.9-12.7-12.1-11.2-10.9-11.7
【短評】
1000m通過63.4とかなりのスローラップとなったレース。勝ち馬ヴェロキラプトルは単調なスピードの持ち主で、今回は逃げたことが功を奏した形。ゆくゆくはトップスピード比べで劣る可能性が高く、兄弟馬同様にダート路線で活路を見出すのではと考えます。話題馬ルージュスエルテは最後の直線こそ追い込んではいるが、脚力上位でも速い脚は使えない可能性は示唆しておきたいところ。前に馬を置いた形での競馬が今後出来るか否かが最大の課題となりそうです。
【次走以降注目馬】
ロジルーラー→中距離馬。背中緩く成長待ち
東京6R:T1400m
【勝ち馬】アスコリピチェーノ
【全体時計】1:22.8
12.6-11.8-12.0-11.9-11.3-11.6-11.6
【短評】
思った以上に前半の入りが遅くなったが、勝ち馬アスコリピチェーノは大外から脚を伸ばして勝利。2代母がリッスンで母父Danehill Dancerということから瞬発力自体はあっても時計勝負では分が悪い。次走以降能力が高い馬とのレースで課題が露呈しそうです。2着レッドセニョールはアメリカ質が濃い母系とリアルインパクトの理に適った配合。Saratoga Six内包の牡馬らしく最後切れ負けしたことからも、ゆくゆくはダート路線に移行する可能性は低くないかと。フォルクスリートはいずれ勝てる馬だと思いますが、昇級後の壁にぶつかりそうな感じはあります。4着ミニマルデザインは相当怖がりかもしれません。血統の筋が通っていたモンテマッジョーレは成長待ち。時計は要したほうが良いかもしれません。
【次走以降注目馬】
レッドセニョール→ダート路線
モンテマッジョーレ→成長待ち。時計要す芝で
阪神5R:T1200m
【勝ち馬】チークタイム
【全体時計】1:10.8
12.6-11.0-11.8-11.7-11.5-12.2
【短評】
勝ち馬チークタイムはキンシャサノキセキ産駒らしくない跳びの大きさで、繋ぎ自体も硬さは目立たず。ウスベニノキミ~ソリッドプラチナムの母系で5代母がBurghclereだから適距離はここでは無い可能性が高い。更なる距離延長でパフォーマンスを上げそうです。2着プエルタセクレタは堅さが目立つ1頭。ニューイヤーズデイの産駒の特徴は今後把握していく必要性が高いかと思います。最後の直線でピースラピッドが末脚を伸ばしたが、Forty Ninerとサンデーサイレンスのクロス馬らしく、走法的にも時計を要した馬場がベターかと。ここでも逃げられなかったブリックスアンドモルタル産駒が人気を裏切った形に。
【次走以降注目馬】
なし
6/25(日)
函館5R:T1200m
【勝ち馬】クールベイビー
【全体時計】1:11.5
12.7-11.4-12.0-12.0-11.6-11.8
【短評】
勝ち馬クールベイビーはクロコスミアと同牝系。母がミスプロのクロスで単調な脚を使うタイプのように見えるが、今回は相手関係に恵まれながらの勝利。距離はこのくらいで良いでしょうね。メイショウマサユメはマジェスティックウォリアー産駒で4代母がCourtly Deeですからダートが無難でしょう。
【次走以降注目馬】
メイショウマサユメ→ダート路線
東京5R:T1600m
【勝ち馬】トーセンクライネ
【全体時計】1:36.8
12.7-11.6-12.6-12.9-12.7-11.7-11.2-11.4
【短評】
マイル戦で1000m通過62.5とかなりのスローラップ。逃げ、番手馬がワンツーとなったレースだが、勝ち馬トーセンクライネは空いた内から伸びて勝利。兄弟馬4頭が新馬勝ちの血統から調教≠レースの典型例となっていた模様。Wild Risk*Princely Gift*ノーザンテーストの母系を持つサトノクラウン産駒はトーセンローリエ、ウヴァロヴァイトと同様で、如何に機敏さと重心の低さを伝えるかが現状のポイント。重心の低さで考えればダービー馬タスティエーラは2代母がVice Regent≒ノーザンテースト3*2の配合でしたね。2着馬タガノエクレールは半兄にタガノビューティーがいる血統。ダートも走れるとは思いますが、この馬の場合は時計を要す芝路線のほうが良い気はします。キャネルはパワー型。4着セイウンチドリはなかなか進まず直線では内にモタレる競馬ではあったものの、気が入れば良い意味で今回とは違う競馬が見れそうです。トラジェクトワールはもう少し時間がかかりそう。セブンマイスターは洋芝巧者感満載。時計を要すなら京都でも良いかもしれません。エコロライジンは向正面で大幅なロスがあったが、適性的に東京タイプではないかと。芝ダートに関してはどっちつかずでしょうか。ダイクロアイトは随所に若さを見せるレースぶり。気性面が最大の課題と言えそうです。
【次走以降注目馬】
セイウンチドリ→同路線
セブンマイスター→洋芝or京都内回り芝
阪神5R:T1800m
【勝ち馬】ギャンブルルーム
【全体時計】1:48.8
12.7-11.5-11.9-13.1-12.8-12.6-11.6-11.0-11.6
【短評】
早々に隊列が決まり、前半1000m通過62.0とスローラップ。上がり勝負になったレースとなったが、勝ち馬ギャンブルルームは後方から内をすくっての勝利。5代母がパロクサイドでヴァーミリアン*ジャッジアンジェルーチ*ノーザンテーストの母系だから本質的には切れる脚を使うタイプではない。他の馬の脚が遅かったことなども相まって速い脚を使ったように見せた可能性は考えるべき。ショウナンハウルは時計を要すところがベターだが、コーナリングや追ってからの走法の変化を見る限りはもう少し時間がかかりそう。4着馬ダノンスウィッチはダート路線がベターも、今後は良くも悪くもGalileoの要素が大きく影響しそうです。クイックバイオは2代母がレーゲンボーゲン。大雨が降って喜ぶタイプでしょう。
【次走以降注目馬】
クイックバイオ→芝不良馬場
サンデーレーシング2023年度募集注目馬
161
コーステッド22
母コーステッドは米GⅠBCジュベナイルフィリーズターフ(芝1600m)2着。産駒には共同通信杯勝ち馬ダノンベルーガや先日新馬戦を好内容で勝利したボンドガールがいる。キズナ産駒の牝馬はGⅠ3勝のソングラインやファインルージュ、アカイイト、マルターズディオサなど活躍馬を多く輩出しているが、最前線で活躍しているキズナ牝馬は母系にWar Relic≒Eight Thirty+Nijinsky+Halo≒Red Godを持つ馬が非常に多い。
・ソングライン
War Relic→Jester
Nijinsky→なし
Halo→アグネスタキオン
・マルターズディオサ
War Relic→≒Traffic Judge
Nijinsky→Generous
Halo→Blushing Groom
・ファインルージュ
War Relic→≒Jet Actionクロス
Nijinsky→ダンスインザダーク
Halo→ダンスインザダーク、Groom Dancer、Up Spirits
・アカイイト
War Relic→Jester
Nijinsky→Mud Route
Halo→Sunny's Halo
・ステラリア
War Relic→≒Eight Thirty
Nijinsky→≒Storm Bird
Halo→≒Sir Ivor
・アブレイズ
War Relic→War Relic
Nijinsky→Caerleon、Gioconda
Halo→タイキシャトル
この傾向に対して本馬は母父がIn Reality系統のTizwayで、3代母Blue Moonの父がLomitas(Nijinsky)、4代母To the Rainbowの父がRainbow Questですから上記の傾向に該当します。さらにNijinskyの増幅に対してTom Foolラインの継続を施した馬や、La Troienne系統の増幅を施したキズナ産駒の牝馬は活躍する傾向にあり、上記の馬の全てがこの傾向に該当。本馬の母コーステッドはLa Troienne9×9でTom Foolラインの増幅が見て取れますから本馬は走るキズナ牝馬と言って過言ではないかと思います。相当人気するでしょうし、募集金額も当然お高めとなっていますが、上記の活躍馬に劣らない活躍を見せてくれるのではないでしょうか。
函館
※
例としての構文が口の悪いものになっていますがその辺はご承知おきくださいませ。
未勝利
どこの競馬場も共通ですが、いまの未勝利上位クラスに属している馬は【強い馬では無い】です。結局【ここまで勝ち切れていない】ことは言わずもがなで、時期的なものからの成り上がりで着順を上げた馬がそのまま未勝利上位クラスに残存しているだけとの見方が出来ます。まずそもそも論の概念を壊してください。
さらに2018年にスーパー未勝利※が廃止になり、2022年から現行のスリーアウト制度※が導入されたことで我々の考え方も改めないといけなくなりました。これらの未勝利戦の出走基準※は馬券を検討する上で覚えておくべきだと僕は思います。
※スーパー未勝利
①通算出走回数が5回以下の馬
②直前に出走した平地競走で5着以内に入った馬
のみが出走できるレースのこと
※スリーアウト制度
3歳以上の未勝利馬が中央競馬の平地競走において3回連続して8着以内の着順を得なかった場合は、当該3回目の競走の実施日の翌日から起算して2ヵ月間平地競走に出走できない。
※未勝利戦の出走基準
未勝利戦の出走馬決定順位は次の通り。
( 1 )~( 3 )の各条件で出走可能頭数を超えた場合には、その条件の馬同士で抽選。
1. 4節( 約1か月 )以内の前走で5着以内の自ブロック所属馬
2. 未出走馬のうち自ブロック所属馬
3. 出走間隔の長い自ブロック所属馬
4. 4節( 約1か月 )以内の前走で5着以内の他ブロック所属馬
5. 未出走馬のうち他ブロック所属馬
6. 出走間隔の長い他ブロック所属馬
※美浦所属馬は中山・東京開催が自ブロック、栗東所属馬は京都・阪神開催が自ブロック(第3場は対象外)
結局JRAが何を目論んでいるかというと、【弱い馬は地方に行け】【可能性のある馬に道を譲れ】と言っているようなもんで、スーパー未勝利が廃止される前から6月からの未勝利戦ではキャリアが少ない馬の台頭が目立っていたことが今回の新制度を作る上での起因となっている可能性は高いかと思っています。
1. 4節以内の前走で5着以内の自ブロック所属馬
→人気する
2. 未出走馬のうち自ブロック所属馬
→人気しないことが多い
3. 出走間隔の長い自ブロック所属馬
→人気しないことが多い
4. 4節以内の前走で5着以内の他ブロック所属馬
→人気する
5. 未出走馬のうち他ブロック所属馬
→人気しないことが多い
6. 出走間隔の長い他ブロック所属馬
→人気しないことが多い
このような構成になることが多いですから、人気しないであろう馬の分析を進めることが最優先事項と捉えることが出来ます。
まずはここまでを理解しましょう。
未勝利芝
今年の函館競馬場は芝丈が長く、開幕週から時計のかかり方が近年稀に見る状況。
函館スプリントSをみると、1分8秒台での決着は2015年以来8年ぶりということを踏まえても近年の函館競馬との向き合い方を抜本的に変えなければ高い確率で負けます、と言っても過言ではありません。
何が言いたいかと言うと、例年以上に時計を要して良い馬を探さなければいけなくなったということ。
昨年の勉強会時に「洋芝は開催が進んでから初めて洋芝だからこその根拠を示さなければならない」と話しましたが、開幕週から時計を要していることが分かっていますから、今年に関しては「早い段階から洋芝だからこその根拠を示す必要性がある」ということになります。
函館スプリントSの決着時計を例にとると、
2023年→1:08.2
2022年→1:07.2
2021年→1:07.6
2020年→1:07.5
2019年→1:08.4※
2018年→1:07.6
2017年→ 1:06.8(R)
2016年→ 1:07.8(R)
2015年→1:08.3
2014年→1:08.5
※2019年グリーンカル問題で多数出走取消
このようになっており、明らかに今年の時計の掛かり方がおかしいことは容易に分かるかと思います。(2014,2015年の馬柱で予想する過去問方式での勉強方法は有効になりそうですね。)
時計を要す→主場で好走した馬は同様のパフォーマンスを出せる保証が無い、ということになりますし、前述した通り今の時期の未勝利上位クラス馬は強く無いですから、人気馬=強いの判別は理にかなってないと言わざるを得ないということになります。距離問わず函館未勝利戦ではこのような考え方を基本に取り組むべきと僕は考えます。
1200m(クラス問わず)
スローペース→イン前、イン差し
ハイペース→外前、外差し
このような結果になりやすいことはここ2週の結果が示す通り。スロー、ハイの考え方は皆さんが思う通りで良いと思いますが、函館開催の場合は5月の新潟開催からの臨戦馬が居ることに注意が必要。
特に千直からの臨戦馬はテンから出していく競馬をした直後ですから、テンの脚は優勢になりやすく、当該ローテ馬が複数居る場合はハイペースになりやすいです。次は初ブリンカー。これもオーバーペースになりやすいですね。
最も重要視することは【絶対逃げたいマン】が居るかどうか。これがペースを左右しやすく、この【絶対逃げたいマン】の能力が低い場合は突っかける馬も多くなるためハイペースになることが多く、【絶対逃げたいマン】が強い場合は無理に競りかけずにスローになることが多い。この部分だけ覚えておいても考えやすくはなるかもしれませんね。
1800,2000m
基本的に1800m→前、2000m→後ろ、の馬を狙うことがベターですが、今年の函館はタフなのでペース依存が例年以上に肝になっています。
①初角までのポジション取り
逃げたいマン、絶対先行したいマンの存在が肝。多いなら差し、少ないなら前残り。ここがペースに直結しやすい。
②向正面、3-4角で捲る馬が居るか
①での概念をぶっ壊されるのがここ。②該当馬が居るならほぼほぼ差し決着となりやすいです。ただ中途半端になりやすいことも多く(捲ったけど3番手までとか)、その際は逃げ馬のみ優遇されるので注意。
・向正面で捲る馬が居る
→上がり上位馬を狙う
・3-4角で捲る馬が居る
→その後ろからついていける馬を狙う
とにかくペースラップが壊されるなら上がり上位馬の出番が来ることは常に念頭に置いてください。
2600
開催が進む毎に2600→2600のローテで迎える臨戦馬が増えますが、基本的にオッズが付きやすいのは中距離路線からの距離延長組と前走同条件の惨敗馬。開催序盤は他路線組しか居ないことが多いですから、【距離延長を好む馬】or【前走まで中距離路線で追走出来てなかった馬】or【前走まで中距離路線で追走出来ずに上がりだけ使っている馬】を狙うべき。ダート路線からのワンペース馬も穴馬として一考。大きな括りとしてシアトルスルー系統以外の芝替わり馬は穴馬の資格ありと思ってもらって良いかと思います。
血統
・米国系ミスプロ、Northern Dancerの産駒
・母系、本体Lalunクロス
※Lalun
→Sadler's Wells、Never Bend、Green Desertなどに内包
・母系、本体Sadler's Wells × Danzig など
ダート
1000m
難しいにも関わらず頭数が揃わず配当妙味が無いことが多いため手出さない方が無難
1700m
未勝利は条件替わりと砂被りNG馬の外枠替わりだけ狙っとけばプラスになりやすい。チュウワモーニング、ネッケツシャチョウとかは露骨でしたね。
あとは平坦ローカルという面に目を向けるべき。阪神や中山の急坂、東京の長い直線とダラダラした坂に屈してきた華奢なダート馬は福島や新潟、小倉、京都、北海道シリーズの平坦コースで変わり身を示すことが多い。華奢でスピードが無い代表例はサンデーサイレンス3×3の配合馬。テンと追走さえ足りれば好走する馬が非常に多く、今開催であればジュエルマイスターが典型例。
1勝クラスなど条件戦に関しても基本的には同様。ただ脚力的な差が激しいことから荒れにくいことも特徴。OPクラスはペースが激流になりやすく各番組の見立て次第かと。