函館

 


例としての構文が口の悪いものになっていますがその辺はご承知おきくださいませ。

 


未勝利

どこの競馬場も共通ですが、いまの未勝利上位クラスに属している馬は【強い馬では無い】です。結局【ここまで勝ち切れていない】ことは言わずもがなで、時期的なものからの成り上がりで着順を上げた馬がそのまま未勝利上位クラスに残存しているだけとの見方が出来ます。まずそもそも論の概念を壊してください。

さらに2018年にスーパー未勝利※が廃止になり、2022年から現行のスリーアウト制度※が導入されたことで我々の考え方も改めないといけなくなりました。これらの未勝利戦の出走基準※は馬券を検討する上で覚えておくべきだと僕は思います。

 


※スーパー未勝利

①通算出走回数が5回以下の馬

②直前に出走した平地競走で5着以内に入った馬

のみが出走できるレースのこと

 


※スリーアウト制度

3歳以上の未勝利馬が中央競馬の平地競走において3回連続して8着以内の着順を得なかった場合は、当該3回目の競走の実施日の翌日から起算して2ヵ月間平地競走に出走できない。

 


※未勝利戦の出走基準

未勝利戦の出走馬決定順位は次の通り。

( 1 )~( 3 )の各条件で出走可能頭数を超えた場合には、その条件の馬同士で抽選。

1. 4節( 約1か月 )以内の前走で5着以内の自ブロック所属馬

2. 未出走馬のうち自ブロック所属馬

3. 出走間隔の長い自ブロック所属馬

4. 4節( 約1か月 )以内の前走で5着以内の他ブロック所属馬

5. 未出走馬のうち他ブロック所属馬

6. 出走間隔の長い他ブロック所属馬

美浦所属馬は中山・東京開催が自ブロック、栗東所属馬は京都・阪神開催が自ブロック(第3場は対象外)

 


結局JRAが何を目論んでいるかというと、【弱い馬は地方に行け】【可能性のある馬に道を譲れ】と言っているようなもんで、スーパー未勝利が廃止される前から6月からの未勝利戦ではキャリアが少ない馬の台頭が目立っていたことが今回の新制度を作る上での起因となっている可能性は高いかと思っています。

 


1. 4節以内の前走で5着以内の自ブロック所属馬

→人気する

2. 未出走馬のうち自ブロック所属馬

→人気しないことが多い

3. 出走間隔の長い自ブロック所属馬

→人気しないことが多い

4. 4節以内の前走で5着以内の他ブロック所属馬

→人気する

5. 未出走馬のうち他ブロック所属馬

→人気しないことが多い

6. 出走間隔の長い他ブロック所属馬

→人気しないことが多い

 


このような構成になることが多いですから、人気しないであろう馬の分析を進めることが最優先事項と捉えることが出来ます。

まずはここまでを理解しましょう。

 


未勝利芝

今年の函館競馬場は芝丈が長く、開幕週から時計のかかり方が近年稀に見る状況。

函館スプリントSをみると、1分8秒台での決着は2015年以来8年ぶりということを踏まえても近年の函館競馬との向き合い方を抜本的に変えなければ高い確率で負けます、と言っても過言ではありません。

何が言いたいかと言うと、例年以上に時計を要して良い馬を探さなければいけなくなったということ。

昨年の勉強会時に「洋芝は開催が進んでから初めて洋芝だからこその根拠を示さなければならない」と話しましたが、開幕週から時計を要していることが分かっていますから、今年に関しては「早い段階から洋芝だからこその根拠を示す必要性がある」ということになります。

函館スプリントSの決着時計を例にとると、

2023年→1:08.2

2022年→1:07.2

2021年→1:07.6

2020年→1:07.5

2019年→1:08.4※

2018年→1:07.6

2017年→ 1:06.8(R)

2016年→ 1:07.8(R)

2015年→1:08.3

2014年→1:08.5

※2019年グリーンカル問題で多数出走取消

 


このようになっており、明らかに今年の時計の掛かり方がおかしいことは容易に分かるかと思います。(2014,2015年の馬柱で予想する過去問方式での勉強方法は有効になりそうですね。)

時計を要す→主場で好走した馬は同様のパフォーマンスを出せる保証が無い、ということになりますし、前述した通り今の時期の未勝利上位クラス馬は強く無いですから、人気馬=強いの判別は理にかなってないと言わざるを得ないということになります。距離問わず函館未勝利戦ではこのような考え方を基本に取り組むべきと僕は考えます。

 


1200m(クラス問わず)

スローペース→イン前、イン差し

ハイペース→外前、外差し

このような結果になりやすいことはここ2週の結果が示す通り。スロー、ハイの考え方は皆さんが思う通りで良いと思いますが、函館開催の場合は5月の新潟開催からの臨戦馬が居ることに注意が必要。

特に千直からの臨戦馬はテンから出していく競馬をした直後ですから、テンの脚は優勢になりやすく、当該ローテ馬が複数居る場合はハイペースになりやすいです。次は初ブリンカー。これもオーバーペースになりやすいですね。

最も重要視することは【絶対逃げたいマン】が居るかどうか。これがペースを左右しやすく、この【絶対逃げたいマン】の能力が低い場合は突っかける馬も多くなるためハイペースになることが多く、【絶対逃げたいマン】が強い場合は無理に競りかけずにスローになることが多い。この部分だけ覚えておいても考えやすくはなるかもしれませんね。

 


1800,2000m

基本的に1800m→前、2000m→後ろ、の馬を狙うことがベターですが、今年の函館はタフなのでペース依存が例年以上に肝になっています。

①初角までのポジション取り

逃げたいマン、絶対先行したいマンの存在が肝。多いなら差し、少ないなら前残り。ここがペースに直結しやすい。

②向正面、3-4角で捲る馬が居るか

①での概念をぶっ壊されるのがここ。②該当馬が居るならほぼほぼ差し決着となりやすいです。ただ中途半端になりやすいことも多く(捲ったけど3番手までとか)、その際は逃げ馬のみ優遇されるので注意。

・向正面で捲る馬が居る

→上がり上位馬を狙う

・3-4角で捲る馬が居る

→その後ろからついていける馬を狙う

とにかくペースラップが壊されるなら上がり上位馬の出番が来ることは常に念頭に置いてください。

 

 

 

2600

開催が進む毎に2600→2600のローテで迎える臨戦馬が増えますが、基本的にオッズが付きやすいのは中距離路線からの距離延長組と前走同条件の惨敗馬。開催序盤は他路線組しか居ないことが多いですから、【距離延長を好む馬】or【前走まで中距離路線で追走出来てなかった馬】or【前走まで中距離路線で追走出来ずに上がりだけ使っている馬】を狙うべき。ダート路線からのワンペース馬も穴馬として一考。大きな括りとしてシアトルスルー系統以外の芝替わり馬は穴馬の資格ありと思ってもらって良いかと思います。

 


血統

・米国系ミスプロNorthern Dancerの産駒

・母系、本体Lalunクロス

※Lalun

→Sadler's Wells、Never BendGreen Desertなどに内包

・母系、本体Sadler's Wells × Danzig など

Dixieland Band

 


ダート

1000m

難しいにも関わらず頭数が揃わず配当妙味が無いことが多いため手出さない方が無難

 


1700m

未勝利は条件替わりと砂被りNG馬の外枠替わりだけ狙っとけばプラスになりやすい。チュウワモーニング、ネッケツシャチョウとかは露骨でしたね。

あとは平坦ローカルという面に目を向けるべき。阪神や中山の急坂、東京の長い直線とダラダラした坂に屈してきた華奢なダート馬は福島や新潟、小倉、京都、北海道シリーズの平坦コースで変わり身を示すことが多い。華奢でスピードが無い代表例はサンデーサイレンス3×3の配合馬。テンと追走さえ足りれば好走する馬が非常に多く、今開催であればジュエルマイスターが典型例。

1勝クラスなど条件戦に関しても基本的には同様。ただ脚力的な差が激しいことから荒れにくいことも特徴。OPクラスはペースが激流になりやすく各番組の見立て次第かと。