北海道トレーニングセール2023

北海道トレーニングセール2023

 

北海道トレーニングセールの上場馬のうち、数頭気になる馬をピックアップしました。

地方競馬へ入厩することを基本として記載しましたので、ご了承ください。

2023 トレーニングセール/HBA 北海道市場

 

 

7
サクレディーヴァ21

3代母がアドマイヤマカディだから近親にアドマイヤコジーンがいる血統。オルフェーヴル×アドマイヤマカディだから馬体の薄さを主張させる可能性が高く、基本的には年齢を重ねて良さを見せるタイプ。実際にプレビューでは浮いたような走りになっていることからも完成はまだ先。盛岡なら芝でも活躍出来る下地もありますが、馬体重の懸念材料が表面化する可能性はありそうです。

 

15
スカーレットダンス21

緩さと胴長を伝えやすいが、馬体写真からはその懸念は薄いと断定して良いでしょう。遅生まれ+スカーレット一族の牝系だから馬格の無さが際立ちそうだが、ホッコータルマエ×ダンスインザダークの配合馬はレディバグをはじめ、比較的安価な馬でも堅実的に走ることは有名。ホッコータルマエ産駒=高値、になるなら手は出しにくいかと思いますが、比較的安価であれば。L1タイム11.1は内を回った分と捉えて良さそうです。

 

16
ストレイトフロムテキサス21

半兄にショウナンアニメやクロフォードがいるファミリー。牝馬だと華奢、牡馬だと骨量↑で馬格がある産駒が産まれやすいことが特徴で、遅生まれで現状どうかも将来的には本馬も後者になる可能性は高いかと。勝つタイミングは早いかと思いますが、配合的に北米系のミスプロの血脈が無いことから昇級して壁に当たる可能性は考えた方が良さそうです。

 

17
スナークスマイル21

母の半兄にアイポッパーがいる血統。3代母ヒコがNijinsky×Jester×Eight Thirtyだからヘニーヒューズと脈絡しやすい配合。アジアエクスプレス×フレンチデピュティDeputy Ministerの配合馬は堅実な成績を残しており、遅生まれということから亀甲が抜けておらず前後のバランス的にも今後の成長力は十分。この配合の1/4サンデーサイレンスなので基本的にはマイル前後での活躍が見込まれるかと思います。

 

30
ナムラエラン21

ビッグアーサー×ジェネラスの配合馬は函館2歳S勝ち馬ブトンドールと同じ。サクラハゴロモ=ダイナアンバーの同血3×3クロスを内包していることからブトンドールのように芝一辺倒の適性とは言えないかと。胴が詰まった体形からも適性は短距離と考えて良いでしょう。左前の繋ぎに違和感がありますが、その点がどうかでしょうか。血統的には十分に面白い配合と言えそうです。

 

41
ハヤブサプリプリ21

頭の高い走法は父譲りかと思います。母系がプリエミネンスハヤブサマカオーやヴィットリオドーロ、スティールペガサスなどタフなダートで結果を残している一族の出身。底力は十分に備わった血統と言って良いでしょう。マジェスティックウォリアー×アフリートなので揉まれ+砂被りはキッパリNGと言って良さそうです。

 

55
プリンセスオブザスターズ21

半兄にショウナンラスボスやキガンがいる血統。デクラレーションオブウォー×プリンセスオブザスターズだから基本的な適性は短距離の芝。走法的にも芝の方は良さそうです。価格が普通に高そうですが、ジュニアグランプリを十分に目指せる馬かと思います。

 

76
ラヤーリドバイ21

これも父譲りの頭の高い走法。回転軸から推進力が前ではなく上に向いていることから現状は燃費が悪い走法。この辺の矯正が効くかは疑問です。ただ血統構成は重厚感しかないものとなっており、それでいてズブさは牝馬ということもあり相殺されるものと捉えて良さそうです。口向き、フォームの改善次第といった印象は強いです。


80
ユキノセリーヌ21

近親にエーデルワイス賞勝ち馬オノユウ、北海道2歳優駿勝ち馬ゴライコウがいるファミリー。Storm Bird≒Nijinsky4×4×5に加えてBlushing Groomのクロスを内包。更にKey to the Mintのクロスも内包することからスピードと切れ味のクロスだけではなく、重厚感も兼ね備えた配合と言えるかと思います。ただ牝馬のためスピードには特化するはずで、馬体と血統を見る限りは短距離特化。馬格が小さいような気がしないでもないので、その辺がどうかでしょうか。相当前向きな気性になってもおかしくはないはずです。

 

102
カツナデシコ21

相当なスピードタイプだと思います。馬体が不明のため、どの血脈がONになっているか定かではありませんが、字面からは気性面に大きな課題を持つ可能性が高いかと思われます。実馬を見てからの判断が賢明かと思います。

 

104
ウエスタンイヴ21

Blushing Groom系統のLyphardクロスを主張させた父の産駒。先行力と機動力が持ち味と言っても良いでしょう。本馬の母はエンパイアメーカー×Distorted Humorの配合だから上手く噛み合わされば先行力には長けやすいはずです。ただ現状は華奢な馬体で頭の高い走法ということを考えれば即戦力とは言い難いかと。スピードが備わるまでは少し時間がかかりそうですが、長い目で見るなら面白そうです。

 

114
オオシマパンジー21

サトノアラジン産駒は牡馬ならダート、牝馬なら芝と適性がはっきりしており、本馬は牡馬ということからも主戦場はダートと考えて良いでしょう。本馬の牡馬の兄弟馬に限れば4/5が中央2勝以上を記録しており、そのうちの1頭であるメイショウマシュウは根岸S勝ち馬。ボニーナンシーの牝系は小岩井牝系のうちの1つで底力的な部分には長けていると考えて良いでしょう。血統構成的にはスピードと先行力を活かした競馬が理想と言えそうで、ダート短距離路線での活躍が見込まれるかと思います。骨量、筋量の懸念が肝になりそうです。

 

130
ゴールデンプライズ21

2代母からはタッチミーノット、ピークトラムが出ているファミリー。2代母タッチフォーゴールドはミスプロ×Deputy Minister×Buckpasserでその奥が米国気質だから、これらの刺激により硬さは出やすいが、母父ホワイトマズルがどのように影響するか。プレビューではイスラボニータ産駒らしく頭を下げながら前脚を高く上げてストライドが大きい走法となっており、イスラボニータ譲りかホワイトマズル譲りか定かでは無いものの一定の軽さは兼ね備えていると言って良いでしょう。血統の良い部分を体現化した走法となっています。馬齢を重ねるにつれてダートに偏った適性となることは間違いなさそうです。